おがわん唯一の花で認証取得
誰にも真似できないトルコキキョウを育てたい
根岸 徹さん
おがわんプロジェクトで唯一、花での認証を受けている根岸さん。孔雀草や千日紅、スプレー菊など、日常を彩るさまざまな花をご夫婦で育てている。「もともとは自動車部品の設計をするサラリーマン。定年までは土日だけ手伝うスタイルで、定年後から専業でやるようになりました。会社勤めをしている頃、切り花を増やしてほしいという要望があって、家族で話し合ってガラスの温室を建てて、小川町で初めてカーネーションを取り入れて育てたんです。はじめはカーネションに合う肥料がつくれなくて、なかなかうまくいかなかったですね。」
「花づくりは土づくり。良い土、良い堆肥を使うと、花がストレスを感じないというか、伸び伸びと育つ感じがします。今でも土づくり、肥料づくりは難しい。これはもう永久の課題でしょうね。うちでは伸びた花桃の枝をチップにしたものと堆肥を撒いて、土に還しています。」土づくりの他にも、定年まで勤め上げた自動車部品の設計の経験が花づくりに活かされているそう。「切り花は茎が折れてしまうと売り物にならないので、フラワーネットを張って倒れるのを防いでいます。昔から考えることが好きで、考えること自体も楽しいので、そのまま使うよりも、市販の金具を加工したりして、さまざまな工夫をしています。」
花の生産農家は後継者不足にも悩まされているという。そんな中でこれからの目標を伺ってみた。「年間通して花を出荷できるように、端境期をなるべくなくしていくのがひとつの目標ですね。あとは他の人に真似できないようないいトルコキキョウを育てたい。花の栽培は地味な作業です。花が咲いたところを見るのは素晴らしいけど、花を咲かせるまでの見えない作業もたくさんあってなかなか続かない。学校では教わらない技術、理屈ではないものを残していけたらいいなと思いますね。」
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