自然本来の循環を守り生命力あふれる作物を
サンファーム髙橋(髙橋 知宏さん)
土地は耕さず、草は抜かず、農薬も使わない。自然本来の循環を守り、微生物の働きを最大限に生かす自然農法のバイブル書、「わら一本の革命」に衝撃を受け、農業の道に進んだ髙橋さん。有機農業が盛んな小川町に移り住み、持続可能な環境づくりを念頭に、60種類の野菜と花やハーブを栽培する有機農家。2015年からは無農薬の果樹にも挑戦している。花木の畑は20年不耕起の土地で、2mの支柱が簡単に地中に埋まるほど土が柔らかい。「草の根と微生物が土を耕してくれているんです。基本的に草は抜かず、最小限の肥料を入れ、時間をかけて作物の生命力を引き出しています」。
現在、髙橋さんは1995年に小川町で発足した「小川町有機農業生産グループ」の代表としても活躍中。栽培技術に関する勉強会を開き、地元の学校給食に野菜を提供するなど、地域の繋がりを広げつつ、一般のお客さんに農園を開放し、誰もが農業を身近に感じられるような場づくりを目指している。
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