まだ見ぬ10年後の景色へ
独学で続ける試行錯誤の土づくり
寒沢農園(清水 一美さん)
「先祖代々百姓で、子どもの頃はぶん殴られながら手伝わされたもんですよ。よく肥溜を担いで裏山の段々畑に登ってましたね」。慣行農業を営む父の背中を見て育ち、退職してから専業農家となった清水さん。除草剤で体調を崩したことをきっかけに、20数年前から少しずつ有機農法に転換。今では、米や野菜、果樹をすべて無農薬・無化学肥料で栽培している。
現在、最も力を注いでいるのが、手作りの堆肥を用いた土づくり。当初は土が粘土質で固かったため、堆肥を入れても思うように作物が実らなかったが、徐々に微生物が増え、町のBIO認証を取得するまでになった。今では、野菜を買ったお客さんが、美味しさの秘密を求めて畑を訪れることも。それでも独学の土づくりはまだまだ始まったばかり。「10年後に何とかものになればと夢見ています。できるだけ良い土を育てて、有機農家にバトンタッチしたい」
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