暮らしの知恵を積み重ね
自然のなかで穏やかに生きる
河村農場 (河村 岳志さん)
幼い頃から農業に憧れを抱いていた東京都出身の河村さん。有吉佐和子の小説「複合汚染」を読み、農薬や化学肥料による環境汚染に衝撃を受け有機農業の道へ。1985年に金子美登さんのもとで学び、小川町で就農した。
有機的な暮らしは、あらゆるものが資源に変わる知恵の宝庫。例えば刈った草は「草マルチ」の材料に。「作物の周りに敷くと、適度な温度と湿度を保てる上に土作りにも役立つので、肥料いらずになりました。何より草刈りが楽しい」。裏山の竹は炭にして土壌改良とこたつなどの暖房に使用、降り注ぐ太陽光もパネルや温水器で生活を支える電気やガスになる。
就農から30数年、「今でも畑には何時間でもいられるんです。自然のなかで、自分も生き物のひとつとして動いているだけという感じが好きなんでしょうね」。今後は、これまで以上に若手農家の支援に尽力したいという。「彼らには地域を盛り立てていく力があるので、これまで培ってきた技術や販路で、その活躍を後押ししていきたい」
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